「事実と違う口コミを書かれてしまった」「明らかに来店していない人からの低評価が集客に響いている」——Googleの口コミは、いまや店舗やサービス業にとって“もうひとつの看板”です。悪質な一件が、長く売上に影を落とすこともあります。
そこで気になるのが、「削除を依頼するといくらかかるのか?」というお金の問題ではないでしょうか。この記事では、無料でできる方法から弁護士に依頼した場合の費用相場まで、費用を軸にわかりやすく整理しました。読み終えるころには、ご自身のケースで「まず何をすべきか」が見えてくるはずです。
Google口コミの削除依頼にかかる費用は「誰に頼むか」で決まる

結論から言うと、費用は依頼先によって大きく変わります。まずは全体像をつかんでください。
| 依頼先 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 自分で申請 | 0円(無料) | 誰でもすぐできる。まず最初に試すべき方法 |
| 弁護士 | 相談料 無料〜1万円/着手金 5万〜10万円前後+報酬金 | 法的根拠に基づいた削除請求ができる |
| 削除代行業者 | 1万円〜数十万円程度(成果報酬型が中心) | 依頼先の見極めに注意が必要(後述) |
※上記はあくまで一般的な相場です。実際の金額は口コミの内容や手続きの段階、事務所・業者によって大きく変動するため、依頼前に必ず見積もりを取って確認してください(=要確認)。
ポイントは、いきなりお金をかける必要はないということ。まずは無料でできる削除申請を試し、それでも解決しない場合に弁護士などの選択肢を検討する、という順番が基本です。
そもそもGoogleの口コミは削除できる?削除できる口コミ・できない口コミ

費用を考える前に、大前提を押さえておきましょう。Googleの口コミは、なんでも削除できるわけではありません。 削除の可否を判断するのはGoogle自身で、その基準は「Googleのポリシーに違反しているかどうか」です。
Googleのヘルプでも、内容が気に入らない・不満があるという理由だけでは報告の対象にならないこと、事業者と投稿者の間で事実についての見解が食い違っている場合にはGoogleが関与しないことが明記されています。
削除が認められやすい口コミの例
- 事実無根の内容(例:やってもいないトラブルを書かれた)
- 実際には来店・利用していない人による投稿
- 誹謗中傷や侮辱的な表現(人格を攻撃する書き込みなど)
- 氏名・住所・電話番号などの個人情報の無断掲載(プライバシー侵害)
- 競合他社や元従業員など、利害関係者による妨害目的の投稿
- スパム・関係のない内容・宣伝目的の投稿
削除が難しい口コミの例
- 「接客が期待外れだった」といった主観的な感想・意見
- 実際に起きた出来事に基づく低評価
- 星だけで文章のない低評価
つまり、「悪い口コミ」だから消えるのではなく、「ポリシー違反」だから消えるのです。この線引きを理解しておくと、費用をかけるべきかどうかの判断がしやすくなります。
【まず試したい】自分で無料で削除依頼する方法
費用0円でできるのが、Googleへの報告(削除申請)です。オーナーであれば数分で完了します。
- Googleビジネスプロフィールの管理画面、またはGoogleマップから対象の口コミを開く
- 口コミ右上のメニュー(三点アイコンや「!」マーク)から「不適切なクチコミとして報告」を選択
- もっとも該当するポリシー違反の理由を選んで送信
審査にかかる期間は数日〜2週間程度が目安で、内容によって前後します。ポリシー違反と判断されれば削除され、そうでなければ公開されたままとなります。
自分で申請するときの注意点
- 最初の報告では「詳しい理由」を書けない仕様のため、違反の種類は慎重に選びましょう。
- 却下された場合でも、1回限りの再審査請求ができます。この2回目では違反と考える理由を具体的に記入できるので、ここが実質的な勝負どころです。
- チャンスは限られています。焦って何度も申請するより、証拠(営業記録・予約状況など)を整理してから臨むのが得策です。
弁護士に削除依頼する場合の費用相場と内訳

自分で申請しても削除されず、かつ名誉毀損やプライバシー侵害など法的に問題のある内容の場合は、弁護士への依頼が有効な選択肢になります。弁護士費用は、おおむね次の3つで構成されます。
- 相談料:初回無料〜1万円程度(無料相談を設ける事務所も増えています)
- 着手金:契約時に支払う費用で、5万〜10万円前後が目安。結果にかかわらず返金されない点に注意
- 報酬金:削除が成功した場合に発生する成功報酬
任意での削除請求であれば総額で数万〜十数万円程度、Googleが応じず**裁判所への削除仮処分(送信防止措置)**まで進むと、総額で数十万円規模になることもあります。あくまで目安であり、金額は事務所や事案によって差が大きいため、複数の事務所で見積もりを比較するのがおすすめです(=要確認)。
投稿者を特定して損害賠償を求めたい場合

「削除だけでなく相手の責任も問いたい」という場合は、発信者情報開示請求によって投稿者を特定し、損害賠償請求に進む方法があります。ただし手続きが増える分、費用と期間はさらにかかります。まずは削除を優先するのか、責任追及まで見据えるのかを、弁護士と相談して方針を決めるとよいでしょう。
なお、弁護士に依頼する際は、**名誉毀損(刑法230条)や業務妨害(刑法233条)、不法行為(民法709条)**といったネットトラブルに強い専門性があるかどうかが、成否を分けるポイントになります。
「削除代行業者」に依頼する前に知っておきたい注意点

「格安で削除します」とうたう削除代行業者も存在しますが、依頼先は慎重に選ぶ必要があります。
というのも、弁護士資格を持たない者が報酬を得て削除交渉などの法律事務を代行することは、弁護士法72条に違反するおそれがあるためです。過去には違法と判断された事例もあり、「費用を払ったのに何も進まず連絡が取れなくなった」といったトラブルも報告されています。
業者に相談する場合は、少なくとも「弁護士事務所か、弁護士が監督している体制か」を確認しましょう。口コミ管理ツールの導入や、良い口コミを増やす運用支援など、削除交渉以外のサービスであれば業者の活用も有効です。
費用を抑えて口コミ削除を進める3つのコツ
- まず無料の削除申請から始める:ポリシー違反が明確なら、これだけで解決するケースも少なくありません。
- 証拠を整理してから動く:予約記録・来店記録・やり取りの履歴などをそろえておくと、再審査請求も弁護士への相談もスムーズになり、結果的にコストを抑えられます。
- 削除だけに固執しない:削除が難しい口コミには、誠実な返信で他の閲覧者の印象を保つ、良い口コミを増やして平均評価を押し上げる、といった対策も現実的です。
よくある質問(FAQ)
Q. 口コミ削除を申請すると、投稿者に「バレ」ますか? A. 誰が報告したかは投稿者に通知されません。ただし削除自体が確実に行われる保証はなく、判断はGoogleに委ねられます。
Q. 何回でも削除申請できますか? A. 最初の報告で却下された場合、原則として再審査請求は1回限りです。むやみに繰り返すより、内容を吟味して申請しましょう。
Q. 弁護士に頼めば必ず削除できますか? A. いいえ。弁護士に依頼しても、Googleや裁判所が削除を認めるとは限りません。「削除できます」「必ず消えます」と断言する相手には、かえって注意が必要です。
まとめ
Google口コミの削除依頼にかかる費用は、自分で申請すれば無料、弁護士に依頼する場合は着手金5万〜10万円前後+報酬金、法的手続きに進むと総額数十万円になることもある、というのが大まかな相場です。
大切なのは、いきなり費用をかけるのではなく、①削除できる口コミか見極める → ②まず無料で申請する → ③解決しなければ弁護士に相談する、という順番で進めること。焦って悪質な業者に飛びつかず、証拠を整えながら一歩ずつ対応することが、結果的にもっとも安く・確実に評判を守る近道です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の法的判断を保証するものではありません。具体的な対応にあたっては、弁護士などの専門家にご相談ください。
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